武富士の闇を暴く―悪質商法の実態と対処法
武富士被害対策全国会議 刊
発売日 2003-04
東京高裁が事実と認定した本 2005-10-22
2005年10月19日、武富士側がこの本の出版差し止めなどを求めて提訴したのは不当だとして、執筆した弁護士らが損害賠償を求めた訴訟の控訴審が東京高裁であり、この中で石川善則裁判長は1審同様、本の内容の大半は真実と認定した。
武富士の闇を暴く 悪質商法の実態と対処法 2003-12-06
この本を手にしたのは10月であったが、
つい先日、武富士会長が逮捕され、
「本に書かれている事はやはり本当の事だったのか」
という感がした。
盗聴されたライター、武富士債務者、元社員らによる、
違法取立て、ノルマ強要ど、会社の裏の実態がとにかく生々しい。
毎朝、会社のオンライン端末に会長のゲキが掲載される。
また、目標通り回収できないと、上長からは電話で叱責される。
「契約1978万で回収25万で何でやらないんだよ!!」
「台帳しっかり見て電話しろ、組織のガン!!」
サービス残業させられ、土日も出勤は当たり前。
武富士会長のワンマン経営が生々しく綴られている
大企業の巨悪を告発する勇気の書 2003-09-24
消費者金融最大手の武富士をめぐり、いわゆる「盗聴疑惑」がにわかに浮上しています。警視庁や東京地検の捜査も大詰めを迎えていると「週刊ポスト」も報じています。
東証一部上場、日本経団連加盟という、日本経済界を代表する大企業の「仮面の下」を暴いた稀有の書です。
めちゃくちゃな貸しまくりや、無関係の人から強引に取り立てるといった違法、あるいは違法すれすれの操業実態だけでなく、四六時中罵声をあび、ときには暴力ざたも珍しくない中で、ノルマに追われながら働かされている従業員の姿も告発しています。
本書を執筆した弁護士3人と出版元は、名誉毀損だとして五五〇〇万円の損害賠償訴訟を武富士から起こされており、東京地裁で係争中です。
ほかにも「週刊金曜日」や「週刊プレイボーイ」「月刊創」など、批判的な記事を掲載したメディアや記者も、相次いで億単位の高額な訴訟を起こされています。
「金の力で黒いものも白く塗りつぶすのか」という声は、ほかでもない従業員自身から出ています。
真相はともかく、「民主的」日本の代表的企業をめぐる問題を考えさせてくれる一冊です。
さらに詳しい情報はコチラ≫