武富士 サラ金帝国の闇
一ノ宮 美成 /グループK21
講談社 刊
発売日 2004-11
東証一部上場のこの会社も内情は 2005-06-11
20年以上前、当時のサラ金は現在よりも金利が非常に高く、
また取立てる時間も現在とは異なり無制限だったので昼夜を問わない苛酷な取立てで債務者の自殺が激増し、社会問題になりました。
当時を知る人たちにはサラ金=得体の知れないブラックな産業だという
イメージが強いはずです。
現在、洪水のように垂れ流すテレビCMで、女性を標的にソフトなイメージを植えつけようとしている業界最大手のこの会社も内幕は20年前の「サラ金」とまるで変わっていないことに本書を読んだ方は驚かれるでしょう。
それどころか、某国の独裁者を思わせる社風(社内を盗聴している、元会長の写真にお辞儀を強制される、社員の私用の携帯電話の記録を抜き打ちチェックされる等)、様々な暴力団とのただならぬ関係、
そして反権力的な言動を言う、テレビでもお馴染みの有名な文化人を如何に懐柔していったか。
勇気ある告発の本だと思います。
どうなんでしょう。 2004-12-14
暴露批判本的な内容ですが、やはり客観的に考えていく必要はあろうかと思います。消費者金融が成長したということはやはり市場の実需・ニーズがあったからにほかならないわけで、また武井氏の「団地の洗濯物観察」というマーケットウオッチ手法を与信のツールとして基礎値化するなどおおきな貢献もあったはずです。企業に「闇」とはこれまたつきものであって、特にこういうケースではかえってクローズアップされやすくなる傾向はあろうかと思います。サラ金は「帝国」なんでしょうかね?そうは思いませんが。他業種でもすごいのないでしょうか??
それはよいとして、同社=武井氏の歴史書と位置づけて客観的に読んでいくといろいろあろうかと思います。読み方は自由です。
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