サラ金嬢のないしょ話
小田 若菜
講談社 刊
発売日 2006-02-16
報われない仕事 2006-07-27
多くの人はほとんど関わる事のないサラ金という業種。
実際にサラ金で働く女性従業員が、その実態を軽く説明してるのが本書。
たしかにサラ金で働くのは大変だろう。
銀行などでは相手にしてくれない人がメインの客なのだから。
それでいて世間のイメージは悪い。
サラ金で働いているなどとはあまり人に言いたくないだろう。
過酷な仕事であるのに世間の評価は低い。
今後、この業界はますます締め付けが厳しくなって、難しくなってくるのは間違いない。
取立ても電話する回数が制限されたり、勤務先訪問が禁止されたりして、昔のような高圧的な取立てはできなくなり、常に低姿勢での取り立てが要求される。
だが、客はまともな人間ではないケースが多い。
紳士的に、論理的に話ができない人だからこそ、サラ金で借金まみれになっているのだ。
サラ金側ばかりを叩くのはちょっとかわいそうな気もする。
借りた金を契約どおりに普通に返済していれば何も問題は起きないはずなのだが。
また、借りたのは自分の意思のはずなのだが。
それを平気で延滞したり、踏み倒したり、逆ギレで恫喝したり。
こういう人を相手にするのがサラ金嬢。
とてもじゃないが私にはつとまりそうもない仕事だと思った。
ティッシュしか縁はないけれど 2006-03-21
サラ金というと、厳しい取り立てという印象が強いですが、様々な法律の改正でそうでもなくなっているそうです。「ご利用は計画的に」というのがよくわかる本でした。
またティッシュ配りの効果や、無人機の裏ではモニターで人が見ていること、昼時の忙しさ、プライベートな時間に客と顔を合わせたときなどのエピソードも面白く読めました。
大卒で入社2年目で匿名のサラ金嬢という著者ですが、結構法律知識もしっかりしており、架空のキャラクターを設定して、何人かのベテランが書いているのでは?
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