サラ金・ヤミ金大爆発―亡国の高利貸
三宅 勝久
花伝社 刊
発売日 2003-08
現状は本書の内容と大差がないのかも・・・ 2005-07-30
本書が出版されたのは2003.8だが、ここに述べられている事例と大差のない状況が今日も続いているのではないかと感じた。先日もチワワのCMで知られる消費者金融の企業(東証一部上場)が本人に対して取引履歴を全面的に開示していないことと関連して訴訟を提起されている。
本書に示される具体事例は壮絶であり、自殺に追い込まれた人の例も紹介されている。著者自身、武富士から訴訟を提起され、大変な労力を費やしながらこれに勝ったという経験をしており、単なる第三者的なレポートとは異なる迫力を感じる。
また、借金癖のある人を「依存症」という視点からとらえなおしている点も意義のあることと感じられた。
武富士に訴えられたフリージャーナリストの力作 2003-12-18
筆者は「週刊金曜日」に連載した「武富士残酷物語」がもとで、武富士より1億1000万円の損害賠償を求める訴訟を起こされ、東京地裁で戦っている、収入の不安定なフリージャーナリストです。
大手マスコミが「武富士」の実態はおろか、「サラ金」の問題すらも触れようとしなかったときにあへてタブーに挑戦し、高額の訴訟を起こされる羽目に陥ったということです。
ヤミ金・サラ金のおぞましき「札束の暴力」を、ルポルタージュとして生々しくあぶり出した内容には、戦慄を覚えます。
本書を通じて筆者がどうして「武富士」を批判し、訴えられるにいたったか――を知ることができます。自殺者の遺族らの悲痛な声も紹介されており、武富士と戦うエネルギーの原点が雄弁につづられています。
武富士という不良企業を放置した結果、日本に何が起きているか、まざまざと見せつけられる思いです。
さらに詳しい情報はコチラ≫
PR